Sunday, 19 November 2017

突然光のごとく


キッチンでコーヒーをいれていたら、ラジオからマイブラの”You Made Me Realise"が流れた。BBCラジオなら分かるが、聞いていたのがNHK FMだったので、意表をつかれた。小さなポータブルラジオから聞こえるノイズギターもなかなか良いな、と思いながらコーヒーをドリップした。「突然光のごとく」という言葉が頭に浮かんだ。

日常で不意に訪れるこうした瞬間がたまらなく好きだ。
来週から東京で開催する『モノノネ空間|日々の光』は、こういった日常のささいな、特別な時間をテーマにしたイベント。フライヤーイメージ用に書いた文章と、今日の出来事がリンクしているのにも驚いた。(フライヤー文章では、ラジオからプリンスの曲がかかる。)

後ほど、スピーカーMONOで久しぶりに12インチ盤で聴いてみたが、素晴らしい。ゴリっとしたギターの質感は、アナログレコードがより気持ち良く楽しめる。
それにしても最高のジャケットだ。写真の女性の首にあてられたナイフが「閃光」のように思えた。

(青柳)

Thursday, 16 November 2017

旅をするために

日常生活のふとした瞬間に、物語は続いている。あらゆるところに魔法は存在する。
うつくしいきらめきとともに。時間をゆっくりかけて。今は気付かなくてもきっと用意されている。自分では予期しないような面白い不思議。感謝の気持ちでいっぱいになる。

からだとこころを整えて。触れるものに気を配って。謙虚に控えめにじっと観察しつつ。静かに流れて動きながら。

(my)

Wednesday, 15 November 2017

となりの柿

となりの空家の庭にある柿の木に、空にあふれていくばかりのたくさんの実がなっていた。ついこの間見てみると、カラスが夢中に実をつついていた。実はほとんど無くなっていた。あんなに美味しそうな柿を自由に食べられる鳥たちがちょっとうらやましかった。

先日、近所の方から柿を頂いた。その柿は僕が眺めていたとなりの柿だった。その方はおとなりと親戚関係だから納得。やっぱり鳥がほとんど食べてしまうみたいで、あまり人間が食べる分は残らないそうだ。

その柿を昨日たべてみた。皮をむきながら、「となりのかきは、よくかきくうきゃくだ」という言葉が頭に浮かんだが、どこか変だ。妻にたずねて間違いを正した。

柿の味は、とても「普通に」美味しかった。甘過ぎず、でも柿のうま味はしっかり伝わってくる。弘前の木村秋則さんが作られたりんごを食べた時と印象が近い。これが本来の柿の味なのだろう。

鳥は美味しいものをよく知っているな、と関心した。

(青柳)

Wednesday, 8 November 2017

日日雑記#2

昨日、暦の上では冬に。ふと中庭を見やると、落ち葉が地面一面に。木々は枝のシルエット。(紅葉見にいくの、間に合うかしら…。)

図書館でいっぱい本を借りる。LLビーンのトートバッグに溢れんばかり。(丈夫さに感心。)

冬というと焼き菓子の季節。(夏はオーブンを使うにも暑いから。)こちらに越してから、手作り菓子熱がふたたび。この冬は、パウンドケーキをマスターしたいという目標。基本的には、凝ったものより昭和的なベーシックなものが好き。(最近のお菓子本より、昔ながらのものを参考にしたい。)

いつも行くスーパーマーケットではなく、車で15分ほどのショッピングセンターへ。偶然、優待日だったせいで平日なのにすごい混み様。和菓子を買って、お茶の時間にいただく。

そろそろストーブをださなくては。日向ぼっこのありがたさが身に沁みる。

(my)



Monday, 6 November 2017

寒さと食欲

まだストーブは出さずに凌いでいるが、寒さが身に沁みるようになってきた。
なんだか最近無性にお腹が減る。
食欲の秋というよりも冬眠前の動物のようだ。去年冬に見かけたタヌキはまるまると太っていた。
自然に近い環境で暮らしているから体が求めているに違いない。でも、太れない体質の僕の場合、栄養はどこに行ってるんだろうか?

(青柳)

Sunday, 5 November 2017

楓蔦黄 もみじつたきばむ

晩秋をむかえ、ぐっと気温が低くなり季節は冬に近づいてきている。春夏秋冬、四季をそれぞれ味わう喜び。

ここ何年か手にすることの多い、日本料理の料理本。四季に応じて、献立が掲載されているのもまた良し。実用的なものから暮らしのエッセイまで、季節感を感じることができる本を読むのが最近は特に好きだ。

今年の紅葉はなんとなく早いような気がする。湖北に紅葉を見にいくことができたらいいなとぼんやり思っている。

(my)

Thursday, 2 November 2017

音楽との信頼関係

先日名古屋ON READINGで開催された『読書のための音楽室』というイベントのために、スピーカーMONOを持ち込んだ。参加者全員で音楽を聴きながら同じ文庫本を読む、本や音楽がどんなものかはイベントが始まるまで何かわからない、という興味深い試み。

音楽を選曲された雨と休日の寺田さんは、外から聞こえる環境音や室内の雰囲気に気を配りながら、音量を微妙に変化させながら、音楽を再生していた。

最初は鳴っているのが分からないくらいの微かな音。台風による雨や風の音のほうが大きいくらい。交通量の多い道に面しているので車の音もつねに聞こえる。一定の間隔で静寂が訪れ、音楽が耳に入る。しばらくして、信号が赤になったときにそうなることに気が付いた。

イベント後半になると、音楽が耳に入りやすくなっていた。このシチュエーションに慣れたのだろうか。あるいは音量がやや上がっているのかもしれない。
みんなで同じ物語を読み、同じ音楽を聴いている状況がとても面白かった。会話はないが、ある種のコミュニケーションをとりあっているような感じもした。まわりの現実の音、静かで美しい音楽、そして物語がまじりあい、空間にふわふわと漂っていた。

イベントが終了して、寺田さんが、今日は皆さんにとって初対面の音楽だと思うので、緊張を和らげるため、最初はとても小さな音楽で再生したことを話された。普段よく聴く音楽なら信頼関係が出来上がっているので、読書の際でももう少し大きな音量で聴いても大丈夫だと思う、という言葉にハッとした。

「音楽との信頼関係」
それがあるからリラックスして、心から音楽を楽しむことができる。
永遠のパートナーのような音楽との出会いは、僕の人生を豊かにしてくれるんだな、と再確認した。

(青柳)